総合診療後期研修プログラム説明

滋賀医科大学総合診療プログラムの概要

2018年度より新専門医制度において19番目の基本領域として総合診療分野が専門医プログラムに認定されている。滋賀県においても複数のプログラムが整備され今後の滋賀の地域医療を担う総合診療医の育成が期待されている。
滋賀医科大学においても2024年度より改めて総合診療後期研修プログラムが策定され2025年度より第一期生(一名)を迎え、今後も整備発展を目指していくところであるがそのためには滋賀県下の医療機関、また県外でも特色ある教育を実施している医療機関との連携を強化していく必要があると思われる。以下に総合診療後期プログラムの概略を説明するともに、滋賀医科大学における総合診療プログラムの概要を述べる。

1. 総合診療後期プログラムの概略

(詳細は総合診療専門研修プログラム整備基準参照)

期間 : 3年間 (最短)

  • 総合診療Ⅰ: 往診、臓器別でない様々な患者を診る外来の経験 主に診療所を想定
    最低六カ月 / 施設要件あり / プログラム整備基準参照
  • 総合診療Ⅱ: 病棟で臓器別でない様々な患者の入院管理をする経験 総合病院の病棟を想定
    最低六カ月 / 施設要件あり / プログラム整備基準参照
  • 内科 : 内科基幹施設もしくは連携施設での内科経験(臓器別の研修を含む)
    最低六カ月 / 施設要件あり / プログラム整備基準参照
  • 小児科 : 小児患者の主に外来、健診などの研修を行う
    最低三カ月 / 施設要件あり / プログラム整備基準参照
  • 救急 : 救急外来における初期診療の研修を行う
    最低三カ月 / 施設要件あり / プログラム整備基準参照

※残り1年は自由選択で様々な科の選択ができる
へき地 (滋賀だと長浜市、甲賀の一部が該当) 六カ月、基幹施設六カ月の研修が必要

2. 滋賀医科大学総合診療プログラムの概要

連携施設

連携施設一覧表
総合診療Ⅰ 弓削クリニック・浅井東診療所・湖北総合病院・手稲家庭医療クリニック (札幌)
総合診療Ⅱ 滋賀医科大学・札幌医科大学・湖北総合病院・東近江総合医療センター・JCHO滋賀病院・大津赤十字病院・志賀赤十字病院・高島市民病院、天理よろづ相談所病院
内科 滋賀医科大学・札幌医科大学・湖北総合病院・東近江総合医療センター・公立甲賀病院・JCHO滋賀病院・大津赤十字病院・志賀赤十字病院・高島市民病院・長浜赤十字病院、天理よろづ相談所病院
小児科 滋賀医科大学・長浜赤十字病院・手稲渓仁会病院 (札幌)
救急 滋賀医科大学・長浜赤十字病院・手稲渓仁会病院 (札幌)

Ex. (初年度後期研修医の予定)

初年度後期研修医の予定表
区分 派遣先 内容
1年目 湖北総合病院 総合診療Ⅰ : 6カ月 / 総合診療Ⅱ : 6カ月
2年目 長浜赤十字病院 小児科 : 3カ月 / 救急 : 3カ月 / 内科 : 6カ月 (提携予定)
3年目 滋賀医科大学 総合診療Ⅱ : 6カ月 / 残り6カ月を自由選択として調整

年間定員3名の予定